2016年1月27日水曜日

[DnD5e] ワーウルフはまきびしを踏んでも痛くないよね?

D&D 5版のCo-designerであるJeremy CrawfordのTwitterアカウント(@JeremyECrawford)での発言を元にしたルールに関するQ&Aです。


A.
実は痛い。

ライカンスロープは落下ダメージを受けるか?という話がありまして、Jeremy Crawfordは、受けると答えています。
http://www.sageadvice.eu/2014/11/04/about-lycanthropy/
http://www.sageadvice.eu/2015/08/31/immunity-to-bludgeoning-does-take-damage-from-falling/
なぜ落下ダメージを受けるデザインにしたのかについては興味あればリンク先(上の方)を読んでください。

落下ダメージを受けるルール的な根拠を求めてワーウルフのデータ(ダンジョンズ&ドラゴンズ ダンジョン・マスター用ベーシック・ルール日本語版 59ページ)を見ると、

ダメージ完全耐性:魔法でも銀でもない武器による[殴打]、[斬撃]、[刺突] (強調筆者)

落下ダメージは武器によって与えられたわけではないからダメージ完全耐性は適用されません。

ところで、モンスターマニュアルにはエラッタが出ていて、モンスターデータのダメージ抵抗、ダメージ完全耐性に修正が入りました。その修正を適用すると次のようになります。

ダメージ完全耐性:魔法でも銀でもない攻撃による[殴打]、[斬撃]、[刺突] (強調筆者)


「攻撃」って何でしょう。これはJeremy Crawfordが説明しています。

(a) 攻撃ロールを含んでいる
(b) ルールに明示的に攻撃だと書かれている

どちらかを満たしていれば攻撃です。どちらも満たしていないようであれば、攻撃ではありません。たとえばファイアボールは攻撃ロールを含まず、攻撃であるという明示的な記載もないので、攻撃ではありません。

ここまで調べると色々分かってきますね。

落下のルールを読んでも攻撃ロールをせよとは書かれていませんし、これは攻撃だという明言もされていませんので、落下にワーウルフのダメージ完全耐性は適用されません。

そしてまきびしのルールには【敏捷力】セーヴィング・スローに失敗すると1の[刺突]ダメージと書かれていますが、攻撃ロールも攻撃だという明言もありませんので、ワーウルフはまきびしを踏むと痛い、ということになります。